制服を着用する仕事は様々ですが、そのいずれにも共通する問題として不潔になりやすいことが挙げられます。同じ制服を何日も着ることで汗や垢などの汚れがこびり付き、生地の変色や悪臭などの不具合に見舞われる可能性は否定できません。清潔な状態を保つにはこまめに洗うのが効果的ですが、そのためには洗い替えとして予備の制服を用意する必要があります。しかし、仕事の内容によっては盗難被害や悪用を避ける目的で、ひとりにつき一着しか支給されないケースも少なくありません。仕事が無い休日を利用して洗うのが現実的な対処法になりますが、洗濯に時間を費やすことで休日が潰れてしまう問題があります。

制服は丁寧に扱わなければいけませんが、衛生面の問題から近年では簡素なデザインに変えたり、制服そのものを廃止するケースが増えています。制服は第三者から見て、着用している人が従事している仕事をすぐに判別できる効果があります。しかし、着用している本人には仕事上の大きなメリットは無く、逆にお手入れに手間がかかったり身だしなみの方法が制限されるなどのデメリットも。その一方で警察官や消防士など、制服が身分を示すアイテムとして役立てられることもあります。制服を用いるメリットの有無は仕事の内容で大きく変わるので、一概に制服を否定することはできません。その一方で制服を着る具体的な目的やメリットが存在しないにもかかわらず、特別な意味も無いままに惰性で制服の使用を続けている仕事があるのも事実です。